【DiDi Taxi】日本のスタートアップに学ぶビジネスモデル【BMC】
Softbankの仕事ぶりがすごいなと思いつつ。
はろー、yukiです。
ビジネスに興味のある方なら、ライドシェアリングは聞いたことがあるでしょう。
自分の車に他人を乗せてお金を稼ぐというモデルです。
もっとも有名なのがUberですね。
ただ、このモデルは日本でそれほど流行っていません。
理由は、「(1) タクシー会社からの反発」、「(2) いわゆる“白タク”の法律の壁」があります。
(1)は価格破壊、顧客争奪のため。
(2)は個人タクシーになるには届け出・許可が必要だからです。
Uberのモデルは、個人タクシーの活用が中心みたいですが、実際は「配車の管理」にあります。
タクシーを管理し、利用率を上げることが、根幹にあるわけです。
この「配車の管理」、日本にもあります。
Japan Taxiの全国タクシーです。
日本はいまだタクシーをアプリで呼べない、みたいな風潮がありますが、それは間違い。
全国タクシーは、国内トップシェアを持つ、タクシー配車サービスです。
ちなみに、今年の2月にトヨタ自動車と共同開発のための合意がされました。
トヨタの持つモビリティサービス・プラットフォームと連携する形になります。
具体的には、次の3点において協業する予定です。
- コネクティッド端末
- 配車支援システム
- ビックデータ解析
さて、前置きが長くなりましたが、今年の秋からタクシー配車を開始する企業があります。
DiDiモビリティジャパンの「DiDi Taxi」です。
大阪から始め、京都、福岡、沖縄、東京とトライアルで無償提供します。
BMCはこちら。
・オペレーションサイド
アプリを介し、タクシーの提供者と利用者をつなぐモデル。
ここに、他のタクシー配車サービスと違いは見られません。
・マーケティングサイド
DiDiは中国の企業で、DiDiモビリティジャパンはSoftbankとの合弁会社になります。
そのため、タクシー利用者の中には中国人(観光客含む)が潜在しています。
実際、日中の自動翻訳ツールを導入したり、AlipayやWeChat Payでの支払い可としています。
また、憶測ですが、Softbank系のスマホにDiDi Taxiのアプリがプリインストールされるかもしれませんね。
(つまり、Softbankでの契約者も潜在的なユーザとなり得る)
・まとめ
ビジネスモデルの真新しさはないので、Softbankについての感想を中心に。
DiDiはUber中国を買収しています。
Uber日本の行く末は分かりませんが、Uberの日本での浸透は、口コミ評判によりそう。
なんだか、[Softbank x DiDi]と、前述の[トヨタ x Japan Taxi]が双肩をなすように思います。
Softbankは日本のタクシー会社を選ばず、海外企業とタクシー業界に乗り込んだ点がすごい。
中国で有名なDiDiとの協業なので、すでにDiDiを知っている中国人ユーザは獲得済み。
日本の外国人観光客は中国人が最多で、サービスのトライアルも観光地に集中させていますね。
ただ、(イメージ的にも)タクシーって高いので、どうやってお得感を演出できるか。
サービスのWebサイト↓
企業のWebサイト↓
以上。