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【起業】アメリカのスタートアップに学ぶビジネスモデル【2016年】

ビジネスモデルも人類の発明。

 

はろー、yukiです。

 

国内ベンチャーの中には、シリコンバレーをはじめとしたアメリカのスタートアップを参考にし、彼らのビジネスモデルのフォロー戦略を採用しているところもあるでしょう。

ですが、「お・も・て・な・し」が流行していたように、日本には日本らしさがあり、日本で起業するならば「日本独自のやり方」で。

これは間違っていると思います。

 

まず、「日本独自」の考え方に定義がありません。ホスピタリティ(おもてなし)は日本固有の付加価値ではなく、特徴あるサービスを分析した結果に過ぎません。

また、「日本独自のやり方」があったとして、それが2-3年後に成功するかどうかも怪しい。

 

現実的に考えて、成功する確率の高いやり方は、すでに成功している企業を真似ることです。

真似ると言っても、製品やターゲットを真似ては競争が激化してしまいます。僕が伝えたいことは、「ビジネスモデルを真似る」です。ビジネスモデルであれば、業界や規模が異なっていても、顧客や収益などを獲得するシステムは参考になると思います。

 

そこで、今回は2015-16年に注目された企業を5社紹介しますので、ぜひご参考に。

 

 

Instacart Inc.


2012年に創業。カルフォルニア州サンフランシスコを拠点としています。従業員数は100人。

創業者はApoorva MehtaとMax Mullenで、Apoorva MehtaはCEOでもあります。

2014年6月には米ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitzによって4400万ドルの投資を受け、同年の資金は2億2000万ドルにまで増加。現在の資金は2億7480万で、会社の時価総額は約20億ドルとされています。

「可能な限り低い価格で、できるだけ多くの顧客に“Instacart”を届けること」を目標に、スタートしてから4年、アメリカ国内で18市以上にわたり展開。数千の個人業者とも提携しています。

 

【サービス】
オンラインやスマートフォンから食料品の注文を受け、1時間以内に配達するというもの。
ユーザーは、お気に入りの店舗を指定し、注文したものは1時間以内もしくは利用者の希望時間に配達されます。


【考察】

1時間以内に届く、という点も魅力的ですが、お気に入りの店舗で注文ができるというのも良いですよね。
都内だとスーパーはチェーン店であることが多いですが、郊外に行けばいくほど個人経営の店もまだあります。
食に限らず、こうしたサービスは地元志向の強い方や地方で車を運転できないような方から支持を得られそうです。

 

 

Shyp, Inc.


Shypの共同設立者であり、CEOでもあるKevin Gibbonは、eBayの売り手でした。彼はeBayのショップを成長させていくにつれ、商品を売るよりも梱包と配送に時間をかけていることに気付きます。そこで、この問題を解決するため、簡単に配達を行えるサービス「Shyp」を始めました。

ミッションは「to become the global standard in shipping.(配送のグローバルスタンダードになること)」。


【サービス】
利用者が配送を依頼すると、荷物は回収され、近くの配送センターへ運ばれます。プロの手により梱包後、荷物には保険が付され、送り先へ届けられます。

アメリカの運送会社と言えば、FedExUPSがありますが、それらと比べて「Shyp」は低コストでサービスを提供しています。

また、サービスはアプリで展開されていますので、利用者は荷物が「どのように回収され、どのように配達されるか」を追跡可。厚いカスタマーサポートもあります。

 

【考察】

梱包作業が苦手だったり、体が不自由でできないような人には嬉しいサービスです。
また、ネットショッピングやオークションをしている人にしてみれば、梱包作業は外部委託したいかも(資材費用とか)。

 

 

Houzz Inc.

http://www.houzz.jp/

 

本社はアメリカのカルフォルニアパロアルトにあります。

創業者はCEOのAdi Tatarkoと社長のAlon Cohen。


ホームページにこんなエピソードが載っています。

家を改装するため、雑誌の切抜きや資料を集めたり、知人にプロを紹介してもらっていたAdiとAlonですが、思い描く家を手に入れることはできませんでした。そこで、デザインや設計、施工のプロと出会えたり、理想の家の写真を見たり保存できる場所をつくることを始めます。これが2009年のこと。現在では、住宅デザインやインテリアが好きな人やリノベーションの専門家など、世界中から3500万人以上が集まる巨大なコミュニティを形成するまでに至りました。

 

【サービス】
住宅のリモデリングやデザインを目的としたプラットフォームをインターネット上に設け、自宅を良くしたいと考える全ての人に向けてサービスを提供しています。

部屋のデコレーションから家のカスタマイズまで、世界中の国々で何百万もの家主と、家のデザインに熱意をもつ人や専門家をマッチング。

コミュニティでは、デザインのインスピレーションやプロジェクトのアドバイス、各商品の情報、アイデアに対する専門化のレビューなど、ユーザーに多くのコンテンツを提供しています。


【考察】
「家好きが集まる場所」というコンセプトが素敵です。

好きだからこそ情熱を注ぐもの。家主はたくさんの時間をサービス利用に費やしますし、専門家や業者もそうした家主との仕事は楽しいでしょう。

特に、家は高い買い物になりますから、色々な人から意見をもらえるというのも良いですね。

 

 

Blue Apron, Inc.


2012年創業。創業者はMatt Salzberg、Ilia Papas、Matt Wadiakの3人。

創業時、彼らは「住んでいる場所や日頃の忙しさに関係なく、全ての人が良質な食材を手に入れ、それを調理できること」をサービスの目的としていました。

家族や友人に配達するところから始め、事業拡大に成功し、2015年には1ヶ月に300万食も提供したとか。

また、オフィスも増設し、1000人規模の従業員を雇用することで、顧客のもとへ毎週良質な食材を届けることが可能となりました。

 

社名である「Blue Apron」(青いエプロン)は、料理見習いのシェフが身に付けるものとされており、それは生涯にわたって料理を学ぶといったシンボルにもなっています。

「Blue Apron」は、ユニークな食材を用いた調理テクニックなど、利用者にとって料理を学習する機会も提供しているというわけです。


【サービス】
端的に言えば、食材とレシピを家庭に届けるもの。

レシピは従業員や有名シェフが考案し、1年のうちに同じものは繰り返されません。

食事のカロリーは500~700に抑えられており、調理にかかる時間は35分程度。2人用と家族用のプランが選べます。

食材は調理の際の廃棄が出ないよう考慮されており、季節の食材を採用しているほか、個人では見つけにくいような珍しい食材も提供しています。

配達は全国規模(アメリカ)で無料サービス。利用者の都合の良い日時に配達し、利用者が不在の場合でも食材を冷蔵ボックスに入れることで新鮮さが保たれています。

また、ホームページ上で「Blue Apron」が個人契約をしている農家や、その農家が栽培している食材を使用したレシピなどを紹介。食材の調理法も動画で見ることができます。


【考察】
料理の難関は「何をつくるか」にありますよね。この点、レシピ(それもプロ!)が送られてくるのは嬉しい。

食材も使い切り。カロリー計算もされている。調理時間も短く設計。

このサービスを利用すれば、料理人としても腕前も上達しそう。それに何より、「料理が楽しい」と思える。つまり、「経験」も提供しているんですね。

 


Slack Technologies, Inc


2009年に設立。現在はアメリカのカルフォルニア州サンフランシスコを拠点としています。

CEOはStewart Butterfield。Stewart ButterfieldはFlickerの創業設立者の1人でもあります。

 

【サービス】
コミュニケーションツール「Slack」を提供しています。 

「Slack」では、リアルタイムでメッセージのやり取りを行うことができ、チーム内でのコミュニケーションに特化しています。

事業部やプロジェクトなどの“名前”でチャンネルを作成し、ユーザーはそのチャンネルに加わってメッセージ交換を行います。もちろんマンツーマンでもできるため、“E-mail Killer”(Eメールで連絡を取り合うよりもスピーディ)とも呼ばれていました。


【考察】
SNSには目的に応じていろいろなものがあります。Slackはビジネスに特化しているため、仕事上の課題や目的を達成しやすいサービス構成になっています。

社内での導入はもちろん、他社共同の事業の場合も便利ですよね。

日本国内でもかなり普及していますね。

 

 

総括

起業するには理由があります。

僕は特に「世の中を変えたい」という強い志を糧に成功していった企業が好きです。

単に「お金儲けをしたい」や「人の上に立ちたい」と言うのも悪くはありませんが、そういった人に進んで投資をしようとは思いませんよね。

 

今回取り上げた5社から、「スピード」と「体験」がキーワードとしてありました。

・面倒なことは誰かに早くやってほしい

・好きなことは楽しい思い出にしたい

 

なんら難しいことではありませんが、いざビジネスの形にしようと思うと、資金のことなどで踏みとどまってしまいますね。

まあ、とりあえずやってみて、試行錯誤しながらサービスを改善していく、というのが現代の主流でもありますか。

 

 

2017年版を書きました。

2018年版を書きました。 


 

以上。