雪ん子パースペクティヴ

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Power Pagesで作成したサイトのコードをローカルPCへダウンロードする

Webブラウザからはダウンロードできないので、CLIを使う。

 

はろー、yukiです。

 

Power Pagesでサイトを作る際、ローカルで修正したり、Githubリポジトリ管理したいことがあります。

Web 版 Visual Studio Codeでは、コードの編集はできますが、Githubと連携はできません。

そこで、ローカルPCへコードをダウンロードする必要があります。

 

 

コードをダウンロードするには、Microsoft Power Platform CLIが必要です。

CLIは、VSCodeを使っていれば、拡張機能からインストールが可能です。

 

インストール後は、下記の手順で進めます。

1. ユーザーログイン

ログインは、CLIを使用開始するとVSCode側から要求されます。

Power Platformにログインしているユーザーアカウントでログインをします。

 

 

2. 環境設定

Power Platformでは、アプリやサイト、フローなどは環境ごとに管理します。

そのため、Power Pagesで作成したサイトのコードをダウンロードするのも、該当の環境を指定する必要があります。

環境設定に必要なコマンドはpac envです。

PS E:\xxx\xxx> pac env
Microsoft PowerPlatform CLI
フィードバック、提案、問題: https://github.com/microsoft/powerplatform-build-tools/discussions

ヘルプ:
Dataverse 組織に関する作業。

コマンド:
  list                        グローバル検出サービス (GDS) の Dataverse 環境をすべて一覧表示します。
  fetch                       Dataverse に対して FetchXML クエリを実行する
  list-settings               環境設定のリスト
  update-settings             環境設定を更新する
  select                      現在の認証プロファイルに対して既定の組織を選択します。

 

まずは、pac env listコマンドを使用し、既存の環境を一覧表示します。

「アクティブ 表示名」、「環境 ID」、「環境 URL」、「一意の名前」の項目ごとに表示されます。

該当の環境が確認できたら、環境設定コマンドを実行します。

pac env select --environment [一意の名前]

※--environment : 既定の環境 (ID、URL、一意の名前、または名前の一部)。 (エイリアス: -env)

 

 

3. Power Pagesのサイトを特定

環境設定ができたら、pac paportal listコマンドでコードをダウンロードするサイトを特定します。

「Index」、「Website Id」、「Friendly Name」の項目ごとに表示されます。

 

 

4. ダウンロード

サイトを特定できたら、ダウンロードするコマンドを実行します。

コマンドの構成は下記です。

使用法: pac pages download [--environment] --path --webSiteId [--includeEntities] [--excludeEntities] [--overwrite] [--modelVersion]

  --environment               ターゲット Dataverse を指定します。この値には、GUID または絶対 https URL を指定できます。指定しない場合は、現在の認証プロファイルに対し
て選択されているアクティブな組織が使用されます。 (エイリアス: -env)
  --path                      Power Pages Web サイトのコンテンツをダウンロードするパス (エイリアス: -p)
  --webSiteId                 ダウンロードする Power Pages Web サイト ID (エイリアス: -id)
  --includeEntities           コンマ区切りされたエンティティの論理名を使用して、この引数に指定されたエンティティのみをダウンロードします。 (エイリアス: -ie)
  --excludeEntities           ダウンロードを除外するエンティティの論理名がコンマ区切りされた一覧 (エイリアス: -xe)
  --overwrite                 上書きする Power Pages ポータル Web サイトのコンテンツ (エイリアス: -o)
  --modelVersion              ダウンロードする Power Pages Web サイトのデータ モデル バージョン。指定しない場合は '標準' が使用されます。[拡張または標準] (エイリアス
: -mv)

 

サイトIDが特定できたら、パスは[.](ドット)にして全てを対象とします。

 ※[.](ドット)は、配下の全てを表します

コマンドにすると下記です([Website Id]はlistオプションで確認したものを設定)。

pac pages download-code-site -id [Website Id] --path .

 

ダウンロードが完了すると、「サイトの名前」のフォルダができ、その配下に「.powerpages-site」があります。

「.powerpages-site」配下に、指定したパスのコードが入っています。

 ※今回は[.](ドット)のため、全てのコードとファイルコンテンツ

 

 

以上

 

 

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