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【akippa】日本のスタートアップに学ぶビジネスモデル【BMC】

 そろそろ日本のスタートアップにも目を向けてみたい。

 

はろー、yukiです。

 

これまで、アメリカ、北欧、中国のスタートアップを取り上げてきました。

なぜ日本を無視してきたかというと、過去の記事を読むと分かると思います。

そういうことですね。

ビジネスモデルを真似してしまい、競争に堂々と負けるからですね。

 

僕が海外の事例を取り上げてきたわけは、日本ではまだ「早い」からです。

先取りしよう、と。

 

と、まあ、前置きはこれくらいにして、本題に入ります。

僕が取り上げる日本のスタートアップは、すでに出資されている企業です。

真似ができない分、なぜ出資されるのか

その根拠を明らかにしてみようというスタンスです。

 

用いるのは、Alexander Osterwalderが提唱した『Business Model Canvas(ビジネスモデルキャンバス)』です。

このアプローチは、今のところシンプルで、分かりやすい。

詳細は調べてみてください。下に本人のWebサイトを紹介しておきます。


Twitterもあります。

 

さて、海外の事例は一記事に5社ほど取り上げましたが、日本の事例は1社ずつ。

分析の内容が少し強く出ていますので、考えながら読んでみてください。

 

今回取り上げるのは、駐車場のシェアリングサービスを展開する「akippa」です。

BMCはこちら。

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・オペレーションサイド

akippaのサービスを展開するためには、駐車場が必須です。

それは個人でも、企業でも構いませんが、企業の方が一般的に良い土地を持っています。

同社の広報を見て分かるように、不動産や鉄道企業など、多くの企業と業務提携を結んでいます。 

同社のサービス基盤はより強固になっていると言えます。

 

また、akippaは駐車場オーナーに向けてのサービスとも言えます。

akippaと契約を結ぶことで、駐車場の利用率を上げることができるわけです。

 

 

マーケティングサイド

前述したように、ドライバーと駐車場オーナーがターゲットになります。

ドライバーは「駐車場を使う」のに困り、

オーナーは「駐車場を使わせる」のに困ります。

この両者の間に立ち、akippaは仲介役として収益を得ることができます。

 

ただ、今のところakippaはスマホアプリやWebサイトでサービス展開しています。

つまり、サービスはインターネット利用者に限られる面が強く出ます。

この点、自社メディアやメルマガを通して訴求していきたいところでしょう。

(個人的にはそれらのどちらか一方で良いと思います。内容は違わないはずなので)

 

 

・まとめ

akippaは自社で駐車場を持たないことが最大の強みと言えるでしょう。

それらの管理や税等のコストをヘッジできるからです(ファブレスみたい)。

 

駐車場オーナーのサービス利用時、初期投資不要という点が敷居を低くしています。

その分、駐車料金の「半分」を利用料として回収するのは、巧い。

 

ドライバーは、駐車場を利用する前に予約を入れることができます。

例えば出張や旅行など、決められたスケジュールには最適なサービスです。

もちろん、予約キャンセルをされても、困る人は少ないでしょう。

(駐車場は別の人が利用でき、スペース確保のための代償もほとんどないため)

 

 

駐車場のシェアリングは、車社会の日本ならでは、という感じがしますね。

あ、お分かりと思いますが、自転車では難しいですよ。

自転車はその辺に止めておけてしまいますので。

 

 

会社のWebサイト⇒akippa株式会社

サービス↓

 


以上。

 

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