雪ん子パースペクティヴ

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先が見える現代だからこそ、若者は安定を求める。

人間は100年間も生きられない。

 

はろー、yukiです。

 

84歳でお亡くなりになった方のニュースを目にしました。

84歳と言えば、そこそこ長生きだと思われる世の中ですが、僕は「案外短いものだな」と思いました。

とも言うのも、最近はやたらと戦争を彷彿とさせるようなニュースが多く、今から100年前のことを考える機会が多かったからです。

 

100年も前のことを知るには資料に頼らざるを得ないわけで、僕たちはそれよりも短い期間を生きています。

20歳前後から社会人1年生が始まるわけですが、おおよそ40-60年が精一杯頑張る期間と言えます。

仕事だけでなく、趣味や家庭のことなど色々と。

 

それらを含め、何かを成し遂げようとする時、大事なのは環境です。

その環境はできるだけ良い状態で、何より「不変」が望ましいです。

※環境が変わる度に変化するのは、目的の達成以外に労力を要するからです。

 

先日の第48回衆議院選挙で自民党が大勝し、現行の政権は少なくとも4年間は維持できることとなりました。

2021年と言えば、東京オリンピックも終え、アメリカのトランプ大統領の任期(1回目)が終えます。安倍総理も67歳になるので、総理交代もあるのではないかと思います(ちなみに麻生副総理は81歳)。

 

今回の選挙は特に若者(30歳以下)において、自民党に投票した人が多かったという結果が出ています。

思い返せば、2009年に民主党政権となり、リーマンショックの影響もあったものの、大卒の就職率は低かった期間でした。

その当時、僕は選挙権を持っておらず(今回の選挙は18歳の方が初めて衆議院で投票できる回でした)、周りの先輩たち(大学生)や大人たちが政権交代を成したのだと、今でも思っています。

後に民主党が持つ噂などは、スマートフォン利用者が増えたことにより、インターネットを通じて初めて知る人も多かったと思います(公明党についても同じかと)。

 

今回、若者の多くが投票した自民党は、大卒就職率の向上を実現しています(昔よりも就職しやすい状況にあるので、もしかするとOB訪問などで嫌味を言われる人もいるかもしれませんね)。

そうした社会人への入り口が確保されている以上、若者が野党に投票して政権交代が成され、不安定な社会がもたらされるのは望まないでしょう。

むしろ、現状に不満あれど安定している世の中なのだから、今のまま社会人へ進むのが理想というものです。

 

さらに言えば、少子高齢化により売り手市場のため、多くの学生は企業を選べる立場にあります。

大企業や優良企業に入ることで、40数年の安泰を確保したいと思うでしょう。

(地方役場は大丈夫だと思いますが、地方の中小企業は人材確保がさらに難しくなりますね)

 

反自民無政府主義、革命などは時代が裕福だったから若者は参加できた。

今は全くそんなことはありませんので、若者は少しでも生活が豊かになる選択をします(それでも極端な政治活動に参加する人は変わり者です)。

「目の前の100万円と将来の500万円で、若者が前者を選ぶ」と言ったような意識の変化に表れているように、野党に投票して将来的に日本が良くなるかもしれない可能性よりも、現在のままで良いものが持続される可能性を信じるわけです。

 

これは同時に、ベンチャー企業などに就職してチャンレンジ精神のある者が減るかもしれないということにも通ずるかもしれません。革新的なことよりも安定さを選択する人の方が多いということです。

 

日本が他国(特に若い国)に勝てなくなるのは若者のせいではありません。単なる流れに過ぎません。

 

チャレンジしたければ早めに海外に行ってください。若い国で活躍し、主導権を握ってください。

 

おそらく日本にいると、これからは(働き方の平等さを求めるような)制度に振り回されることになると思います。

特に先進的なことに取り組む企業は、上記のような制度でアピールしがちです。

 

 

最後に、今回の選挙までの間に僕が考えていたのは、自民党内の分裂でした。

自民党は組織が大きくなりすぎているので、内部には様々な意見があると思います。意見の近い人たちが集まり、結束が固まると、分派の流れになると思いますが、今回分裂したのは野党でした。

しかも野党の分裂は「当選ほしさ」が目に見えているものです。

なるほど、当選確実の現状にある自民党が分裂する必要はまだないということでしょう。

安倍一強、などと言われていますが、自民党の中で今の安倍政権に対抗できる勢力が生まれないと分裂はないかもしれませんね(あるいは分裂などせず、後続になるのかもしれませんが)。

 

 

以上。

 

 

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