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雪ん子パースペクティヴ

読むとちょっとタメになるエントリー。

【企業価値向上表彰】東証が評価する企業を紹介。【2016年度】

 

投資の動機には、投資対象への信頼感が大きく関わっている。

 

はろー、yukiです。

 

上場企業が自社サイトの他にIRサイトを用意することも当然の世の中です。

IRサイトでは経営実績や財務状況などを知ることができます。

そうした企業による情報開示が積極的であるほど、投資者としても信頼感を持てます。

 

さて、東証では投資者の視点を意識した経営をする企業を表彰する取り組みを行っています。その名も『企業価値向上表彰

年1回、全ての上場会社を対象に、有識者による審査で選ばれます。表彰対象はこちら。

高い企業価値の向上を実現している上場会社のうち、資本コストをはじめ投資者の視点を深く組み込んで企業価値の向上を目指すなど、東証市場の魅力向上に資すると認められる経営を実践している上場会社を表彰対象とする。

対象に選ばれるのは1社のみ。ですが、企業価値向上を実践する優れた企業も優秀賞として選定されます。

 

 

大賞は...

今回、栄えある第1位に輝いたのは、花王株式会社(4452)です。

花王が評価されたのは次の3点。

1.企業価値創造を表す経営指標「EVA」を活用した経営の実践

「EVA」とは Economic Value Added の略で、「経済的付加価値」と訳されます。当期純利益から資本コストを引くことで求められ、特に株主資本が事業に投下された時の収益率が株主の要求する値を越えなければプラスにはなりません。 

つまり、投資によって得た資金を効率良く事業に活用できているか、が分かります。

 

花王は、その「EVA」の指標を早い段階から経営に採り入れ、様々に活用している点が評価されました。

花王も自身で「EVA」について紹介しています。

 

2.企業価値向上に向けた首尾一貫した姿勢

1999年に「EVA」を導入して以来、花王はアニュアルレポートにてその数値を公表しています。

2011年を100とした時、各年度における数値は次の通り。

2012年度:112

2013年度:138

2014年度:165

2015年度:244

アニュアルレポートはこちらから閲覧できます。

 

3.企業価値向上の実現とその持続を見据えたステークホルダーへの還元

ROE」こと「自己資本利益率」が近年上昇傾向にある点も評価されています。

※「ROE」は当期純利益を株主資本で除して求めます。その値が高いほど、株主から得た資金を効率良く活用できていると言えます。

各年度の数値は次の通り。

2012年度:9.4%

2013年度:10.7%

2014年度:12.4%

2015年度:14.8%

花王の財務データはこちらから閲覧できます。

 

花王は株主資本を成長戦略に活かしながら、株主・社員・顧客・社会などといったステークホルダーに還元している点も優れているとされました。

 

補足までに、花王の事業を紹介しておきます。

花王には大きく4つの事業があります。一般消費者向けの「ビューティケア」「ヒューマンヘルスケア」「ファブリック&ホームケア」と「ケミカル」です。

「ビューティケア」で有名なのは、ビオレメリット

「ヒューマンヘルスケア」で有名なのは、クリアクリーンバブ

「ファブリック&ホームケア」で有名なのは、アタックマジックリン

「ケミカル」では、天然油脂原料からつくる油脂製品を中心に取り扱っています。

 

 

そして...

優秀賞を受賞したのは次の3社。いずれも「企業価値向上経営」を高いレベルで実践している点で選定されました。

明治ホールディングス株式会社(2269)、株式会社スタートトゥデイ(3092)、アステラス製薬株式会社(4503)。

 明治HDは「乳製品」「菓子」「栄養」「薬品」の製品を提供。

スタートトゥデイは、「ZOZOTOWN」で有名。

アステラスが提供している薬についてはこちら

 

 

まとめ

投資者からすれば、信頼のもとに費やしたお金がどのように還元されているかは知りたいもの。「配当貴族指数」というものもありますが、「企業価値向上」という見方もあるんですね。

 

詳細または過去に表彰された企業を知りたい方は東証のHPを参考にしてください。

 

 

以上。