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雪ん子パースペクティヴ

読むとちょっとタメになるエントリー。

【中年リストラ】40歳の男性に出会って思うこと。

社会

あと15年後か。あっという間だな。

 

はろー、yukiです。

 

社会人にもなると、幅広い年齢層の方と話す機会が生まれます。

学生時代、僕の周りにいた年上の方々は50歳以上が多かった。話をするとなれば、感情的な摩擦など全く起きない穏やかな議論ができたものです。

ところが、社会人になった後、先輩と言えば30代で、上司は40代、50歳以上の方は新人からは遠く離れたポジションにいるため、会話の多くは30-40代とすることに。

特に40歳。アラフォーなどという曖昧なくくりではなく、40歳。

1976年に生まれ、2020年には44歳になる人たち。

 

一般的に、現在の40代は就職氷河期を経験し、その何割かは派遣社員としてキャリアを積むこととなっています。正社員になれないまま現在に至り、派遣社員としてのデメリット(使い捨て要員)を被っている人もいる。ニュースなどで、この世代の無職の人が出るたび、キャリアを積むことの難しさを思わされる。

就職氷河期の厳しさは、リーマンショック後から2012年の不況の最中に就職活動をした人なら想像できそうですね。

 

ある一人の男性

さて、僕が出会った40歳の方は、その就職氷河期にあった競争から逃れています。

彼は大学を中退し、アルバイトとして長く働いていたからです。

アルバイトは接客業で、技術的なスキルを積むことができないもの。だが、彼はアルバイト先の客と親交を深め、縁あって彼の会社で働くこととなります。

 

最終的に10年ほど勤めることとなるその会社で、彼は編集部に配属。大学で学ばなかった雑誌の編集業務とそれらに関連するツールの操作を習得します。

この間、彼は婚約し、子供を一人授かりますが、後に離婚。子供は配偶者が引き取り、養育費を支払うこととなる。

またその会社は小規模の組織で、肩書きや立場にかかわらず、意見が言いやすい環境でした。ですが、力を持っていたのは営業部で、彼の企画や考えはほとんど通らなかった。

やがて、彼の上司であり編集長だった人間が会社を去り、次に古くから会社に勤めていた彼がその役職に就くこととなりますが、彼にはマネジメントの経験がなかった。

 

その後、会社の運営するメディアは評価を落とし始めます。特に、インターネットによる評価は営業にも支障をきたしましたが、評価を取り戻す運動は社内で特に起こりませんでした。

インパクトのない記事、単調な誌面、売れない雑誌。

やがて彼にも部下ができるが、意見が衝突し、上司としてではなく、新人と同じ立場で言い合いを続けてしまう。新人が辞めると、後を追うように彼のもとから部下が去っていきました。

編集部の人材が入れ替わった後、彼は編集長としての職務責任を問われていました。そして1年の猶予を告げられ、態度を改めた働きをするよう求められます。でも、変わらなかった。

編集長という肩書きは剥奪され、彼は役職のない人間となる。この時、40歳。

しかも、人材の入れ替わりが行われたため、周りにいた人材は20代の若者ばかり。これは退職を促されていました。

そして彼は退職する。この時、彼はシングルマザーと二度目の婚約をし、ローンを組んでマイホームに移り住んでいました。

退職を最後に、彼はこれまで社内で通らなかった企画を自分一人で行うため、起業することを決めたのでした。

 

彼から思うこと

こういった話を彼から聞き、僕は次の二つのことを思った。

・立場

キャリアプラン

 

自由な働き方が良いものともされていますが、フリーや個人事業でない場合、人は働く上で組織に従属します。

上記にある例の場合、意見を述べるあたり組織への貢献がみられますが、問題は「立場」が変わった後にあります。

役職がつき、上の立場になると、下の人間を率いるという仕事が生まれます。この仕事は人材管理やマネジメントで、編集業務のような作業ではない。

向き不向きはあるにせよ、上司になったのであれば、彼は下の人間が持つ意見を汲み取らなければいけなかった(言い合いをしたというのは論外)。

 

小企業の場合、さほど競争のないまま役職がつくでしょう。その多くが現在、40歳を迎えているのではないでしょうか。

若い人材は確かにいますが、彼らは万能ではない。彼らの意見は教科書のようで、「誰・何をどうするか」といったように具体的なレベルまで落とし込めていないばかりか、それは作業の改善に過ぎず、全体を見渡せていないかもしれない。

これらの点をふまえて指摘すれば、部下は会社のやり方を学ぶでしょう。

 

また例の場合、特に人材が丸ごと入れ替わったのは大きな損失。数年でも積上げてきたノウハウがゼロに帰し、新人の教育は一から始めることとなってしまいます。

 

キャリアプラン」については、退職を促された後の起業に不信感を抱きました。

起業をする上で必要な資本は「人的」「経済的」「社会的」の三つで、端的には個人のスキルと金、コネクションといったものがなければ、起業が成功する確率は低まる。

確かに彼にはアイデアがあったが、上記の三つを得ていたかは疑問です。特に二つ目については、プライベートの状況を考えても厳しい。

 

 

中年のリストラ

僕が10代の頃から聞く言葉です。

「中年のリストラ」はいつだって起きているし、それが自分だけ例外というわけはない。

将来を予測することより、将来に備えておくことの方が重要とも言います。また、歴史から学ぶことも多いです。

中年の何割かは管理職になりますが、そうならないと思う人はリストラ後に活かせるスキルや実績を形にしておくことが望ましいですよね。

もちろん業種や職種にもよりますが。

 

 

以上。