"価値"って何よ、対価でしょ。異性に求める君、何を有す?
費用対効果がいつも正しいわけではない。
はろー、yukiです。
最近、簿記の勉強をしていることもあり、今回は「簿記・会計」について書かれたブログと、個人的に興味のある「ハイブランド」のコレクションを紹介。
1. 簿記
簿記と会計の再発明 (確実性を求めて) - Joi Ito's Web - JP
投資におけるファンダメンタル分析では、企業の財務諸表を用いる。そのほかにも、取引相手は企業の経営状態を調査するし、被雇用者も将来的に勤務を継続するかどうかの指標にする。
簿記や会計は、企業の正体を明らかにするものだが、果たしてそれが現在のもので完成形であるかと言えばそうではない。
ネズミ駆除業者たちは、ネズミが完全に根絶されるのをありがたいとは思わない。そうなったら自分たちが失業してしまうからだ。それと同じで、「システムをもっと効率的にして無駄をなくす」ことで儲けている金融機関は、本当は無駄のない安定したシステムなんか求めていない。
複雑性を持った金融システムにより、不正確な情報が飛び交い、それに翻弄され、挙句の果てに大損に見舞われる人たちもいる。
今日では、現在のシステムが回避するように設計された多くの複雑性を維持し、扱えるような会計システムを構築するだけの技術と計算力がある。たとえば、帳簿に計上されるのがすべて数字でなくてもいいはずだ。それぞれのセルは、それが表す支払い義務や依存関係のアルゴリズム的な表現であってもいい。
そうした複雑性を回避できるくらいの技術や計算力はすでにあるので、簿記・会計の金融システムをもう一度見直しましょう。もう少し言えば、ビットコインや分散帳簿の仕組みを汲み、システムを根本的なところから作り直そう、というのがこのエントリで述べられている主張。
簿記に限らず、世の中にある仕事の中には非効率な上、不明瞭なやり方で進められる仕事がありますよね。
そう言えば、このエントリの中で出てきた“価値”という言葉を目にし、昔のことを少し思い出しました。
「価値」の標準的な発想は、還元主義的な世界の見方だ。これは、多くの人々にとってだいたい同じ価値を持つ、商品取引のスケーリングには有益な見方だ。でも実は、ほとんどのものは人と場合によって、価値が大きく変動する。
学生だった頃、スマートフォンの普及とともにインターネットの世界やイノベーションという考え方が僕の周りにも浸透していた。
インターネットを介して手に入る情報や技術の新奇性・多様性は、僕の心を豊かにしたし、世の中に対して冷笑的だったにもかかわらず、社会に向けて希望を持ったりもした。
特に、これまで見向きもされなかった物事の多くに人を動かす可能性が潜んでいて、それを構成しているものが“価値”なのだと知った時は、考え方が大きく変わったように思う。
“価値”は、肩書き・出自などのステータスや所有物といったハードな分野から、性格・能力といった言葉にするのが難しいソフトな分野にまで通ずる。世の中の変わりようも、後者が注視されるようになったことあるのでは?(性格というものは多様に富むものです)
そこで都市部から帰省し、地元の町村で生活を続けているかつての友人たちにその話題を振ってみた。
「価値って大事だよね。考え方が豊かになるし、それによって世の中の見方も変わる。幸せのあり方もそれぞれに」
「いや、結局金でしょ」
この時、次の二つのことを思った。
まず、金は通貨という価値によって支えられているということ。
そして、金を生み出すものは価値であるということ。
その発言から、「金=たくさんあれば何でもできる」というように僕は感じてしまったし、「結局金、というのであれば、なぜ金を多く得られる発想を持たないのか、実行しないのか」という疑念さえ抱いた。
だけど、その場にいた僕以外の人間がその意見に同調していた。このことも大きなギャップを感じた。
最近、インターネット上でよく目にする「異性の評価法」は、金もしくは潜在的な金に目が向けられているような気がする。
人間を金(資産)としてとらえる考え方にも寒気がする。
簿記にある仕訳でいえば、その資産(異性)を勘定する(手に入れる)にはどの科目を用いるのだろう(あなたの魅力は何だろう)。
2. シャネル
ハイブランドに興味がある。詳しいわけではない。
第一印象を頼りに人を判断すると、今後の付き合いの中で得られる多くの情報にバイアスがかかってしまう。
だけど、相手が何を持っているのか、何を着ているのか、というのはその人の好みや暮らしぶりが分かるので観察したい。
そして、その観察したものの詳細が分かるかが重要ということです。
ハイブランドであり、衣服を丁寧に扱っているのであれば、その暮らしぶりが想像できますよね。
上記のニュースの中で個人的に良いなぁと思ったものを順に。
モデルではなく、衣服に目がいく、というのが良いですよね。
以上。